「会社は安心できる場所ではなくなった」
こんにちは。
トライアルサポーター(通称トラサポ)計良 昌幸です。
「客観的にその後の状態を予測する」
昨日の続きです。
19年勤めた会社を辞めるという決断をする中で、結局、自分が気づいたのは、冷静に客観的に判断するという事です。
とても伝統のある素晴らしい会社でしたが、冷静に見た時に
1、着物という商材がこれから右肩上がりで売れる可能性があるか?
→売り方も限界がきている。ましてはこれからEコマースが主流となり実店舗は減る。
つまり、さらにその環境は悪化する!
2、では、それに変わる新規の事業が立ち上がり軌道に乗るか?
→過去、いくつかの新規事業が立ち上がり、私に新規事業部に行ったこともあったがすべてうまくいかなかった。
3、新規事業が軌道に乗らない理由は何か?
→会社の体質にある。ましてや「前年比」が主体の業界。軌道に乗るまで待てない!のである。
などなど・・・。
ということは、これから売上が伸びるという可能性は極めて低い(と判断)
ということは、我々社員の働き方はどうなるか?
→上位ポストは減る。チャンスはあるが社内での争いは激化する。さらに締め付けが激しくなる。
そして、最終的にもうこの会社でモチベーションを保つのは不可能。
愛着とか、個人的感情だとか、そういう思いを一切排して、客観的に判断する。
それをやった時に私の心はスッキリしました。
ましてや早期希望退職。
そこそこの準備金=退職金もいただいて次の道を探すことができる。
まあ、その頃は会社人間で、外の世界をほとんど知らなかったから、より冷静になれたのでしょう。
冷静に判断したら、あとは、自分の思いを強く抱き、周りの意見は参考程度にとどめて我が道を行く。
そう!
ここで、会社員の決断失敗あるあるですが、良く会社内の人に辞めるか辞めないか?相談する人がいますが、それは絶対に意味のない事だと思います。
なぜって、冷静に客観的に判断して、その会社しか見たことのない人が、転職や起業に対して良いアドバイスができるはずがありませんよね?
その立場や環境しか知らないのですから。
そういうところも冷静に客観的に判断するということは、すべての決定に対して最もシンプルかつ有効な手段だとわかりました。
たまたま当時、私もお酒が好きで、会社外にもたくさん友人がいたので、社外の人たちには良いアドバイスももらいましたね。
みんな辞めろ!と言っていました。
社内の人には(制度上の問題もあり)一切相談しませんでしたから(笑)
そんな事まで最後に学ばせていただき、本当にその会社には今も感謝しています。