「会社は安心できる場所ではなくなった」
こんにちは。
トライアルサポーター(通称トラサポ)計良 昌幸です。
「愛社精神と現実の乖離」
今日はそんな私の当時の気持ちの変遷を思い出してみます。
まあ、その会社では、そんな努力(?)もあり、比較的順調に会社の中を泳いでいった私ですが、いかんせん、扱い商材は着物です。
日本の伝統ですが、明らかに着用人口は減り続け、持たざる時代に向かって、需要がそんなにないことにみんなが気づき始めました。
するとどうなるか?
そうです!無理して売る!ということになりますよね?
と、どうなるか?
キャンセル、クレームが増えます。
何よりも現場のスタッフが疲弊していきましたね。
そこに輪をかけて、きもの古来の販売方法「展示会商法」これが、また世間から大きくたたかれることになりました。
簡単に言うと社員が頑張り過ぎて、お客様のことをかえりみなくなってしまうのです。
会社の売上は大きく落ち込みました。
これは世間的に仕方ないことなのですが、部長や店長などの責任者は精神的に追い詰められます。
会社の指示も明らかにおかしな指示が増えてきました!
そこで私はやっと気づきました!
これはこの会社、そしてこの業界、時代が変わったなと・・・。
ここで私自身すごくタイミングが良かったのですが、会社が100年の歴史の中で赤字になる!これはヤバいという事になり、会社は「早期退職を募る」ことになりました。
すなわちリストラです!
その概要が発表されると、、、なんと!私の入社年(平成元年入社)までがその対象だということで、私は決心しました!
と、ここまで書くと、簡単に見える決断ですが、そんな簡単なもんじゃなかったですね・・・・。
正確に言うと、初めての経験で私はとても考え込んでいました。
辞めて大丈夫なのか?他の会社に入れるのか?
他の会社でやっていけるのか?(と、ここでは自分で起業するなんて発想は全くないのです)。
さらに、この会社が今まで自分を育ててくれた義理とか・・・・・。
いろんな「言い訳」が私を邪魔しました。
でも悩む私の背中を一発押したのは、私の妻で後に売れっ子手相鑑定士となる「安藤雅子先生」でした!
妻は同じ職場で知り合い、職場結婚なのですが、結婚したと同時に彼女はとっとと退職し、ブライダル関連の新しい会社に転職しとても楽しく仕事していました。
だからこそ私にガツン!と言ったのでしょう!
彼女の言葉今でも忘れないひと言があります。
「大丈夫だよ!着物(という難しい商材)をこれだけ売って来たんだから、何だって売れるよ!」
確かに、その通りだな!
私に確信めいたものが舞い降りてきました。
妻には感謝しきりです!
今では辞めて(決断して)良かった!と思っています!
そう、あの時相当悩んだので、そんな風に愛社精神を持って、長く誇りを持って会社に尽くしてきた人の気持ちも良く分かるのです。
辞めて良かったと思いますけど、本当にその会社には感謝しています。
社会人としての心構え、マナー、礼儀作法、売り方、人の喜ばせ方、そして、チームをまとめるという事、チームで結果を出させる事、個人の数字を上げてあげること、本当に今のビジネス人生の土台となるすべてはここで学びました。
19年いたからこそ、時代の変遷も見ることができたし、本当にありがたいことです。
その後も、その会社の同期や仲間だった人たちとは会って話をしますが、その時、自分が冷静に立てた予想はほとんど当たっていました。
こうして、19年お世話になった会社を飛び出し、本当の意味で自分の人生を再スタートさせました。